◆質問の意図を把握しよう!
面接で聞かれる(ESで問われる)質問は概ね「志望度」「貢献性」「人間性」のいずれかを知りたいという意図が潜んでいるように思います。
しばもんは就活生当時、どんな質問も必ず以下の3つのうちの少なくとも1つ以上に着地することを目指して答えるように心掛けていました。
そうすると、準備していなかった質問でも着地点だけはある程度絞れるので、回答が支離滅裂になるリスクを減らすことができます。
各質問は必ずどれか1つにだけ当てはまるというわけではなく、複数の意図にまたがっている質問もあります。
A:志望度
採用担当者は当然ですが皆さんに対して、「どれほどうちの会社に入りたいと思っているのだろう」と考えながら面接を行います。
また、このような志望度を測る問いとして「業務理解度」「計画性」に関する質問も多いです。
「業務理解度」は企業のことを知識としてどれくらい理解しているのかが試されます(「企業分析」が重要ですね!)。
一方、「計画性」は入社後のビジョンやキャリアプランをどれくらい明確に持っているのかが問われます(業務理解度が足りないと、明確にしにくいですね)。
志望度が高い学生を採用しなければ、内定を辞退される可能性があり(≒それだけ費用が掛かってしまう)、入社後も高いモチベーションを持って働いてくれないかもしれないというリスクがあるからです。
皆さんは(たとえ志望度の低い会社であっても)内定を獲得するためには志望度の高さをアピールする必要があります。
そのような志望度を問う設問には、
・志望動機(志望理由の部分)
・就活(企業選び)の軸
・入社後にやりたい仕事/希望職種
・キャリアプラン
・他社の選考状況
・第一志望かどうか
・最後に何か質問はありますか?(※面接官によっては時間調整のためにこの質問をしている場合もあるようです。)
などがあります。
しっかり志望度の高さを伝えられるようにしましょう。
B:貢献性
ただ「この仕事がやりたいんです!」だけでは企業は「あなたを採用するメリット」が見出せません。
皆さんがやりたいと希望する業務について、「私にはこんな強み・能力があり、(それはガクチカや自己PRの質問で回答したエピソードで発揮されたので同様に)入社後もこの力を活かして貴社の利益に貢献できる」ということをアピールする必要があります。
皆さんが入社後に「何ができるのか、どのように活躍してくれるのか」がイメージできて初めて、採用担当者は皆さんを採用するメリットを感じます。
そのような貢献性を問う質問には、
・志望動機(どのように活躍・貢献できるのかという部分)
・ガクチカ(自己PRする能力・強みの根拠となるエピソード)
・自己PR
・長所/短所
・挫折/失敗経験
・学業/研究内容
・資格/特技
・入社後にやりたい仕事/希望職種(自分の強みとの関連性)
などがあります。
自分の強みを明確にし、しっかり貴社に貢献できることを伝えましょう。
C:人間性
採用担当者も皆さんもロボットではなく、人間です。
「こんな人と一緒に働きたい!」という気持ちは、採用担当者も皆さんも持っているはずです。
採用担当者は「志望度」「貢献性」を通して皆さんを採用するメリットを判断しますが、皆さんが「どんな人なのか」「どんなことに興味や関心があるのか」「どんな思いを持って生きているのか」ということも気になるところです。
そのような人間性を問う質問には、
・趣味
・座右の銘/モットー
・ガクチカ(どのような想いを持って取り組んだのか)
・長所/短所(どのような人間なのか)
・学業/研究内容(どのような興味・関心を持って取り組んでいるのか)
・質問ではないですが、「言葉遣い」「話し方」「コミュニケーションの仕方」「雰囲気」などの非言語的コミュニケーション(伝え方や態度)も含まれるかと思います。
などがあります。
自分がどのような人間であるのかをしっかり伝えられるようにしましょう。
このように、採用担当者からの質問には必ず意図があります。
今、自分は何が問われているのか、何をアピールすべきなのかをしっかり考え、回答できるように準備しておきましょう。
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